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新しい猫との暮らし

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 希望と期待を胸に新しい猫を迎えた里親様は、早く仲良くなりたいという気持ちが大きいと思います。
 しかし、実際に飼ってみると、自分の想像とは異なる現実を突きつけられる場合があるでしょう。
 そのようなギャップを少しでもなくすために、新しい猫との生活がスムーズに行くための方法をいくつか
 記載しました。新しい猫の迎え入れをお考えの際にはご参照ください。

 * 社会性を身につけ、しつけをする。

 仔猫が社会性を身につける第一段階の生後2ヶ月あたりまでは、親猫や兄弟猫と暮らしながら
 社会性を身につける時期ですが、保護猫の場合はそれが難しい場合もあります。
 特に仔猫を単独で飼う場合は、人間が一緒に遊んだり、飼い主以外の人や猫と会う機会を
 作るようにしたり、しつけも行い、様々なものに対する適応能力を身につけさせる事が大切です。
 小さい頃から育てると、苦労もあるとは思いますが、日々成長する姿を見ることができ、
 すばらしい経験が出来ると思います。
 ※仔猫のしつけ等に自信のない方や環境的に無理があるかも?と思われる方には、社会性を既に
 身につけている成猫もお勧めいたします! 

 遊びの時に噛み付いてきたら大きな声で『痛い!』と教え、それ以上噛むのをやめさせましょう。
 登って欲しくないテーブルやキッチンに登ったときも『ダメ!』と大きな声でハッキリと伝えましょう。
 猫は犬と違い、飼い主が見てなければいいや!と言う考えがあります。根気と忍耐で頑張りましょう。
  

 * 夜うるさ過ぎて眠れない!どうしたらいいですか?

 人間が寝る時間になるとなぜか猫は、(特に若い猫)元気でエネルギッシュになります。
 もともと猫は夜行性なので、昼間まったり夜から活動!というのは普通の事と言えます。
 里親様が寝る前に、羽のおもちゃやボールを使って遊び、十分に疲れさせるのが有効です。
 時間の目安としては10分間位でいいです。できればジャンプやダッシュを沢山させましょう。
 このような習慣が身についてくると、だんだんと人間が寝る時間に眠るようになってきます。
 室内飼いの猫は十分にエネルギーを発散させる必要があり、猫の健康を保つためにも重要になります。

 * イタズラ防止や不慮の事故を起こさないために。

 電気コード、電池、クリップやホチキスの芯、輪ゴム、ビニール袋、紐、紙、ガラス、植物、置物など・・・
 首に巻き付いて宙づりになったり、飲み込んだ物を出せずに開腹手術をして取り出す事もありますので、
 事故が起きないように細心の注意をお願いします。
 
 すり抜けるのが得意な猫は、ちょっと開けたドアや網戸から脱走する事もありますので脱走対策が必要です。
 お部屋のドアなどが閉まってしまい閉じこめられることもありますので、ドアの固定などの確認も必要です。
 猫は高い所が大好きですが、高い場所からの落下に適応できる動物と言っても限度があります。
 高い場所からの落下で、骨折などの大きな怪我をすることもありますので注意が必要です。

 何かをイタズラをして、『コラっ!』と叱る時は、必ず現行犯の時だけでお願いします。
 後から見つけて怒っても、猫にとっては?で、わからないまま起こられ、全くしつけになりません。
 そして、猫を怒る前にもう一度、飼い主様の方で物の置き方、しまい方等の対策を考え改善をお願いします。

 * 日々の健康チェックは大切です。

 特に保護猫の場合は、悪劣な環境から救い出された猫が多いため、健康チェックは済まされておりますが、
 わからず潜んでいる病気などがある場合も多々あります。そして早期であれば完治する場合も多いです。
 猫がご飯を食べない、水を飲まない(飲み過ぎる)、便や尿をしない、便や尿の状態がおかしい、
 吐いて元気がない、うずくまるなど普段と違う状態が2日以上続いた場合は動物病院へ連れて行きましょう。
 猫の1日は、人間の4~5日に相当すると言われていますので、日々の里親様の健康チェックは大切です。
 健康診断も動物病院で受診できますので受けてみると、病気だけでなくその仔の特徴や気をつける点など、
 色々な事を教えてもらえるのでお勧めです。  

 仔猫や若い猫、人馴れをあまりしていない猫を飼育すると、里親様の描いていた想像と異なり、
 戸惑われる里親様もいらっしゃるのですが、猫の習性、性格、年齢等を考慮し、細心の注意と根気が
 必要な場合もあると思います。猫の習性を学びながら、工夫をして独自の共同生活を楽しみましょう。

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