
新しい猫の迎え方

新しい猫を迎え1日でも早くお家に慣れてもらいたい気持ちがいっぱいだと思います。
猫はとても縄張りを気にする動物で、お家に慣れたり先住猫と仲良くなるには時間が必要です。
先住猫さんが一頭飼いの場合、他の人や猫との接触が少ないので人や猫見知りが激しく、
時間をかけた出会わせ方や迎え方がとても重要になります。
過酷な環境にいた仔も多く、人間のいる環境にも慣れてない場合がありますが、以下のような手順で
迎え入れを行えば、余程でない限りはうまく共存してくれる場合が多いです。
* 最初は、ケージで、できれば別部屋で先住猫から隔離する。
ケージの設置場所は、出来ましたらご家族がいつもいる場所(居間など)に置いていただき、
ケージの回りにタオルなどの布などをかけて目隠しをしてあげてください。
タイミングを見計らって前面の布だけをしばらく上げて先住猫や環境になれるようにしてやります。
猫ちゃん達が慣れてきたら、徐々にケージ越しに対面の時間を長くしてあげましょう。
ケージ越しに対面しても違和感がなくなってくるまでは必ず隔離をお願いします。
新入り猫をケージから出してあげる時は、この時点ではまだ先住猫が居ない状態で行ってください。
お互いの物(使っていたタオルなど)の匂いを交換して嗅がせると、猫は嗅覚が優れているので、
相手が見えなくても匂いだけでお互いの存在を確認することができますのでとても有効です。
* 違和感がなくなってきたら(なれてきたら)短時間ケージからだして対面させてみる。
先住猫の受け入れる気持ちが出てくるとケージ越しに対面しても違和感がなくなってきます。
そうなってきたら、ケージから出して直接会わせることを短い時間から始めましょう。
もし喧嘩になりそうになったら、新入りの方を捕まえてケージに戻します。
先住猫の気持ちが第一優先です。声をかけるのも可愛がるのもご飯をあげるのも先住猫が最初です。
新しい猫が入るのを理解し納得するまでは、短い時間から会わせていき徐々に慣らしていく根気が必要です。
* 少しずつフリーになる時間をふやしていく。
もし喧嘩しそうになったら、新入りの方を捕まえてケージに戻してください。先住猫を叱ってはいけません。
フリーに慣れてきても、ケージのドアは開けたままにしておきます。(新入り猫が逃げ込めるように)
そして、猫達がいつでも逃げられる安全な場所を色々な場所に作ってあげてください。
寝室に先住猫と一緒に寝ている場合は、完全に仲良しになるまで新入り猫を寝室に入れるのは我慢です。
先住猫が縄張りを乗っ取られたと感じないように何をするにも先住猫を優先に考えてあげてください。
ケージから自由になるまでには、短くても1週間ぐらい、長い場合は1ヶ月以上かかる場合もあります。
特に単独で飼われていた猫の場合、高齢猫の場合、人馴れが不十分な猫の場合は、
互いの猫のストレスがかからないような形で焦らずゆっくりとしたペースで迎え入れを行いましょう。
焦る気持ちは猫たちに伝わってしまいます。猫たちが少しずつ距離を縮めていく様子をゆっくり見守りましょう。